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再考したい「メールの功罪」:日経ビジネスオンライン
「鈴木義幸の「風通しのいい職場作り」」

鈴木義幸の「風通しのいい職場作り」

2008年9月1日(月)

再考したい「メールの功罪」

メール連絡の禁止令を出した部署、さてどうなった?

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 今回のテーマは「メール」です。

 私が社会人になったのは1991年。まだその時は仕事でメールは使われていませんでした。

 PCも部の8人で2台を共有。情報交換するには電話かファックス、もしくは直接会いに行くかしかなかった時代です。私はビルの21階にいましたが、社内連絡のため頻繁に非常階段を使って、19階、22階、23階と昇り降りした記憶があります。

 それから17年。状況は本当に変わりました。

情報はスピーディに、その一方で……

 私が1日に受け取るメールは迷惑メールを除いても二百数十通。処理すべき情報の量は15年前の比ではありません。情報が動くスピードも桁違いに速くなっています。

 メールによって、私たちはより多くの情報をより多くの人と短時間で共有することが可能になりました。これはまさしくメールが私たちにもたらした「功績」です。

 では、一方でメールが生み出してしまった「罪」の方にはどんなものがあるでしょうか?

 人はフェース・トゥ・フェースでコミュニケーションするとき、内容以外の様々な情報の授受をしています。

 人類学者のバードウィステルによれば、「二者間の対話では、ことばによって伝えられるメッセージは、全体の35%にすぎず、残りの65%は、話ぶり、動作、ジェスチャー、相手との間のとり方など、ことば以外の手段によって伝えられる」とのことです。この65%の部分を一般的にノンバーバル(非言語的要素)と言います。

 以前、私どもの会社にアメリカからコミュニケーションのトレーナーをお呼びし、スタッフ向けにこのノンバーバルの有効性を実感するためのトレーニングをしていただいたことがあります。

 トレーニングの中に「相手の嘘を見破る」という実習がありました。

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著者プロフィール

鈴木 義幸(すずき・よしゆき)

鈴木 義幸 株式会社コーチ・エィ 取締役社長
慶應義塾大学文学部卒。(株)マッキャンエリクソン博報堂にメディアプランナーとして勤務後、渡米。ミドルテネシー州立大学大学院臨床心理学専攻修士課程を修了。帰国後、コーチ・トゥエンティワンの設立に参画。延べ200社以上の企業において管理職を対象とするコーチング研修を行う。また200人を超える経営者、管理職のマンツーマンコーチングを実施。企業におけるコーチング・カルチャーの構築を手がける。著書に『コーチングが人を活かす』(ディスカヴァー)、『ほめる技術』(実業出版)、『プレゼンスマネジメント』(日経BP)、『決断の法則』(講談社)、『セルフトーク・マネジメントのすすめ』(日本実業出版社)など。


このコラムについて

鈴木義幸の「風通しのいい職場作り」

 空気が淀み、風が通らなくなった職場の中に実際に身を置いていると、一体どうすれば、そこに新鮮な風が通るのか、皆目見当もつかないかもしれません。

 けれども、人の心理が集団の中でどのように動き、どのように変化するのかを知識として備えていれば、そして、少しの勇気と行動力があれば、絡まって団子になってしまった糸も少しずつほぐしていくことができると思います。

 当連載では、組織心理学、行動科学の専門家として、様々な企業の現場をコーチングしてきた私自身の経験を活かし、風通しのよい職場の作り方の一端を、みなさんにご紹介できたらと思っています。このコラムを読んでいただくことで、少しでも、みなさんの職場に新鮮な風が通ることを願ってやみません。

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